2022年の振り返りと2023の目標
2022年も去年と同様良いことも悪いこともあった。
2022年で達成できたことを挙げると
・Profitt:治療計画の建て方やⅠ期治療の治療指針がある程度見えてきて良かった。なんやかんや読み返したい。
・MBT:繰り返し読んで、大まかなコンセプトを理解できた。VTO関係についてはもっと深掘りしたい。
・根管治療とCR修復:マトリックスを使ったⅡ級CRと、ロータリーを使った根治を習得できた
・単純抜歯:軽くはできるようになった。
・義歯:全部床義歯の咬合を、リンガライズドに絞ることができた。
・旅行:1箇所行けたが、体調不良でダウンしていた。
ー来年の目標
・環境や人のせいにせず、自己責任の精神で仕事をする。
・過程(努力)ではなく、結果を出す:研究、矯正、ギター(King Gnuの何かしら1曲を完成させる)
・外科、歯周外科(フラップ、再生療法)を習得し、インプラントの学習を始める。
・技工を上達する
・VTO、Dental VTOなどの分析・治療計画立案のためのツールを理解し、使いこなす
・ベンディングを覚える:ワイヤーフォーミングと軽いベンディングを習得する
・保坂先生のCRセミナー、白須賀先生のポジショニングセミナー、インプラントの基礎的なセミナーへ参加する。
・筋トレの停滞を打破して、良い体になる。
・結婚相談所に行く
・どこかに旅行へ行く(目標2箇所)
年齢と、趣味の限界
趣味について、高校から大学にかけて、楽しむことではなく増やすことが目的となり、楽しいことは楽しいのだが、振り返ると半ば義務化して辛さもあった。その時期には、1年に1個趣味を増やすことが目標で、ギター、筋トレ、ランニング、キャンプ、カクテル、コーヒー、私費の歯科治療を勉強するなどが挙げられる。また、そのほとんどが掘り下げが中途半端になっていると感じる。
社会人になったここ最近のことだが、新しい趣味を増やそうにも、どんなに頭を捻っても、新しい趣味が思いつかなくなっている。また、仕事が忙しく、仕事以外に割く時間が殆どない。また、将来的に結婚し、子供ができると尚更そのようになると思う。そのように考えると、新しく趣味を始めるのではなく、中途半端な趣味を彫り下げた方が良いのではないだろうか?と考えたので、上に挙げた項目について、今後の目標を備忘録的に記録していきたい。
・ギター:人に見せず、適当に弾いているので、ちっともうまくなっていないと感じる。宅録で自己満足的にYoutubeに上げたい。また、稚拙でもいいので、1曲でも書き切りたい。
・キャンプ:冬キャンプに挑戦したい。薪ストーブを使ったキャンプを行いたい。
・筋トレ:腹筋割りたい。1.5年挙上重量がピクリとも変わらず、食事か運動内容に問題が有ると考えられるので、パーソナルで指導を受けたい。
・ランニング:超優秀な先輩ドクターがフルマラソン完走したらしい。ハーフマラソンでも出場したい。
・カクテル:まともにうまい!と思えるカクテルを10個作れるようになりたい。
外科に対する興味
研修医の頃は、外科処置に恐怖心があり、可能であれば避けたいと考えていたが、最近は興味が大いに湧いてきた。軽い処置はできるようになり、他のことに目を向ける余裕が出てきたことと、①外科処置で患者のQOLを大きく向上させることのできる処置があること、また、②解剖学的形態などしっかりとした理論の裏打ちがあれば安全にできる処置であることがわかったことが原因であると考えられる。
①歯周基本治療後に残存したポケットに対するフラップや再生療法、義歯により咬合能力は激減することや、部分床義歯が残存歯を悪くする一方、インプラントの咀嚼能力や満足度が高いことなどから、メリットが大きく、その方法でしか改善できないことがある。
②血管や神経走行を理解していれば、事故を防げること。また、高齢化により有病者への治療が増えるため、それらに対処できるような知識を持つ必要がある。
以上のことから、これまで以上の勉学と、実践を行いたい。近所にできた、コーヒーの質だけで繁盛している喫茶店のように、クオリティの高い治療および接客で患者が増えるような経営をしていきたい。
無知は罪なり
バイト先でスタッフさんの子供の乳歯抜歯をした。レントゲン上では歯根吸収が進み、歯冠部のみ残り難易度は簡単と判断した。
しかし、実際にやってみると、①通法通りしっかり麻酔を行ったのだが、効きが悪く、また、②歯根もセオリー通りアクセスしたが中々抜けずとても手間取った。
原因を分析すると、
①については、麻酔の保存方法が悪く、薬理効果が減弱したと考えられる
→対策:冷暗所に保管する、必要量より少し多めに注文するに止め、常に新鮮な製品を使用する。また、他の製品についても保管方法が存在するので、それらも厳守する必要がある。
②については、レントゲン上では映らなかったが、舌側の歯質が吸収されず、長い歯根が残存していたため、全然抜けなかった。乳歯抜歯は基本頬舌側に大きく、かつ愛護的に倒すが、前歯部においては歯胚を傷つけないために頬舌的な動きは控え、回転を使うとされている。抜けてきた歯根形態を見て、納得した。
やって初めて分かることも生きていてたくさんあると感じるが、仕事柄そのような悠長なことは言ってはいられない。勿論経験も大事ではあるが、勉強、セミナー(実習)は心から大事だと思う。知識に勝る(自他共に)防衛策はないと感じた。今後とも、狂ったように勉強したい。
一般治療:今日の課題
月数回一般治療のバイトがある。その時の反省や課題について備忘録として記録を取る。
・隔壁について:隔壁を建てるときに、綿栓を巻き込んでしまい、除去に時間がかかってしまった。通法通り、キャビトンのみを使って根幹口を塞いで建てるべきと感じた。
・2根の下顎第一小臼歯部:下顎第一小臼歯で2根のパターンを初めて見た。前回確実にしっかり開けたつもりだったので、相手が痛くないです!ということを確信していたのだが、痛みがあったそう。レントゲンを取ると、根管の中間部分が歪み違和感を感じていたが、こういう像の場合2根が多いらしい。その後しっかりもう1根が見つかった。
・形成時に隣接面にCが見つかった場合:形成時に隣接歯のコンタクトにう蝕を発見する場合が多い。放っておいて歯髄までう蝕が達すると面倒なので除去に務めるが、その修復に迷う。形成の時間もあるので、チェアタイムが伸びる上に、コンタクトの充填が超超難しく、しっかりとしたコンタクトを付与できるのは稀ではないだろうか?多くのケースでは、インレーの方が適切ではないか?と感じた。CRのみでできる!と確信したケースのみやるべきではないだろうか?
・根治後かつ根の長い乳歯の抜歯:根治後かつ歯根吸収の少ない乳歯の抜歯はとても悩ましい。鉗子で力をかけると割れて、歯根が残りやすい。しかも中々抜けない。恐怖。こういうケースでも戸惑わないようにしたい。
・根治とCT:あまりに難治性だったり根が見つからない根治ではCTを使いたい。保険でも収蔵されているし、必要な場合は使っていきたい。
矯正の学習における選択と集中
矯正の本は探せば無限に存在するし、それらは難解で量も多い。そのため、選択と集中が必要と考える。
矯正を従事し始めた最初の年は、ブラケット治療が魅力的に感じ、その本を読み漁っていた。その過程で、MBTのフィロソフィが理にかなっていると感じたし、腑に落ちたので、MBSはMBTのやり方を突き詰めて行きたいと感じた。
1年目が終わった頃、MBSを中心とした2期治療はなんとなく理解できるようになったが、1期治療についてはさっぱり分からなくて、どう勉強しようか考えあぐねていた。試行錯誤の結果、プロフィトをベースに学習することが、良いと考えた。プロフィトは非常に難解で、ダラダラ読んでいたこともあるが、半年くらい経ってようやく読み終わろうとしている。しかし、理解は進んでいたいので、ノートを作りたい。
以上の2項目に選択と集中することと同時に、普段の日常診療のトレースや技工作業など、基礎的な事に力を入れないと、職場にコミットできないと感じるので、それも同時に行いたい。